2005/12/30

“すべてを失った,「僕」のラスト・アドベンチャー”

 村上春樹「羊をめぐる冒険」のあらすじより.

 2005年は,試験に始まり,試験に終わった年だったといえる.はじめの試験は,いやなだけの試験だった(あくまで僕にとって).あとの試験は,苦しいながらも楽しい試験だった(これもまた,僕にとって).

 “いやなだけの試験”は二日間あって,最終日は僕の誕生日だった.何歳の誕生日だったかは忘れたけれど,雪が降っていたことを覚えている.全てが終わって,H浦氏(どうしているんだろう.明日にでも連絡をとってみよう)と食事に行って,大学から下宿まで「僕らは静かに消えていく」を歌いながら歩いて帰った.散らかった部屋を片づけて,ウイスキーを浴びるように飲んだ.それから,風呂に入って読んだのが,「スプートニクの恋人」だった.

 なぜそれを選んだのかはわからない.村上春樹だったら,「羊をめぐる冒険」の方が好きだし,状況的には白石一文の「草にすわる」でもよかったはずだ.本当に“全ての事象に意味がある”のなら,この選択にも意味があったのかもしれない.

 白石一文.今年は「一瞬の光」を何度も読んだ.札幌まで行って,わざわざハードカバー版も購入したくらい入れ込んだ.研究室がこの作品のストーリーのような状況だったからだろうか.どこがどう似ている状況なのかはうまく説明出来ないけれども.

 今年出版された「私という運命について」もなかなかよかった.それでも,やはり一番好きなのは「一瞬の光」だと思う.

 季節は進んで,セミナー・学会・セミナー・学会・試験・卒論といった順序で今に至る.そんな生活の中で,頭に残る本が思い浮かばない.あえて挙げれば「東京奇譚」くらいか.

 やはり,今年僕は多くのもの……とはいわないまでも,重要なものを失ってしまったように思う.
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2005/12/19

前回の更新からはや一ヶ月.さすがに何か書かないといけないと思いつつ,特に何かあったわけではない.

ということでネタに困ったら夢日記.

塾に行かないといけない時間だったのだけど,一ヶ月くらい休んでいたのでどこの部屋で受講するのか思い出せない.その休んでいた一ヶ月というのが夏休み期間中だったこともあって,受験は大丈夫なのかとか考えつつ,行きたくないので友人(特定個人ではなかったように思う.記号的な友人)の部屋の片づけを手伝っていた.【この辺で昔通っていた塾の教室のイメージが入り,場面転換】今度は高校で試験を受けている.一日で全教科やるようで,黒板にはそのスケジュールが書かれている.一時間目を終わって,窓の外を見ながら煙草を吸っていると,そこから真下に見える海を鯨が泳いでいくのが見えた.

その辺で目が覚めて,時計を見ると22時をまわっていた.少しだけ出勤して,昨日雪が降ったため学校に置いてきた自転車を持って帰ってきた.それから食事を作って食べて,現在に至る.といったパターン.ここのところ,毎週日曜日は夜まで寝てその後徹夜して出勤という形だ.非常に不健康なサイクル.いつまで続くんだろうか.
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2005/11/23

唯春の夜の夢のごとし

ずいぶん長くかかった.考えてみれば,2ヶ月ちょっとほとんど休みなしだったように思う.その間,ずっとこの11月23日は休みにしようと決めていた.ほとんどそれだけを頼りにやってきた.とはいえ,今日がなにか特別な日だというわけではない.やっと一応の区切りがついたというだけだ.(まだ,結果は出ていないけれど,もう少しここにいることになりそうだということ)

 ひたすら文章をソフィスティケートしていくという仕事ばかりしていると,文章を読む気持ちはなくなるし,書く意欲もなくなる.文章に限らず,自分の仕事に関連すること以外についてはほとんど興味もなくなってしまう.それではいけないのかもしれない.それでも,僕の容量はそれでいっぱいいっぱいだ.(まあ,もともとオタク気質だし.凡人は“仕事すべし,作業すべし”ということなので)

 ここのところ地震が多い.今の下宿のつくりがショボすぎるせいかもしれないけれども,揺れるたびに,終わりの日は近いのかもしれないなんてことを考えている.つい先ほども揺れた.……震度1だった.本震がきたらこの建物はどうなるんだろう.

 MRの自殺率が高いという話の流れで,コーヒーをよく飲む人間もまた自殺率が高いという話を聞いた.あと,喫煙者は精神的に破綻しているという話も読んだ.その通りだと思った.
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2005/11/14

【TRICK】…….昔のシリーズのDVDが欲しくなった.

懸案事項だった【Perl】に少しだけ手を出しつつある.ただし一日に1時間さわれるかどうかといった状態なので,HELLO WORLDまでに相当時間がかかったけど.教科書は「バイオインフォマティクスのためのPerl入門」.

【Macmini】が欲しいけど,地味に高めなのとデザインが気に入らないので手を出せない.どうせならピザボックス型にしてくれれば良かったのに.
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2005/11/04

無性に【ビール】が飲みたくなって,帰りに高いやつを買ってきた.そして,飲んでみた.やはりいまいち感が漂う味だ.ただ,アルコール度数的には健康的だと思う.全く酩酊感がない.ていうか,最近酒飲んでもテンションあがらなくなってきた.耐性か,それとも精神的な問題か,
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2005/11/01

【真珠とにんじん】.煽てられなくても,にんじんがなくても,本気で走らなければならないと考えられた.

【考えられた】という表現.個人的にはどうかと思う.のだけれども,今回のセミナーの要旨中であえて積極的に使ってみた.やはり違和感がある.他に【明らかとした】という表現もある.これについては違和感がありすぎて,どうしても使えない.
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2005/10/28

かなり【更新】が途絶えてしまった.しばらく忙しい時間が続きそうだ.

【高い窓】を読了.こうして一通り読んでみると「長いお別れ」の良さが際だつ.

学会で【札幌】に行ってきた.詳細はまた.
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2005/10/11

明日から【札幌】に出張.この連休はその準備の総仕上げだった.とはいえ当てにしていた材料が手に入らなくて,昨日W山氏のヘルプを半ば無理矢理もらってなんとか解決.

その材料ってのは【カラーレーザプリンタ用光沢紙】.2軒の家電店をはしごして,しかも店員に問い合わせして「そんなものありません」と言われた後,その店で発見.なんなんだよあいつは.

【すぐそばの彼方】を再読.以前もこういう感想を書いたかもしれないけど,これは白石一文版「人間失格」なのだと感じた.

【高い窓】は移動中に読むつもりで温存中.復路用は現地調達しよう…….
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更新がかからなかったので,もう少し.

【God】という概念について何回か前に“理解できない”と書いたのだけど,あちら側の人が「おお神よ」(的に和訳される言葉)と言ったり思ったりするとき,日本人はなんて言うんだろうということをふと考えた.苦しいときの神頼みとはいうけれども,どうもあちらの感じとは違うように思われる.まあ,普段信仰をもっていないってところが主要な原因のような気がするけど.

たまに想定外の変換候補が表示されると【ATOK】がMSIMEに切り替わってないか確認してしまう…….
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2005/10/06

【カラクラ】.この間PVかなにかで,部屋にインテリアとしてMacintosh, Color classicが置いてあるのを見た.それを見てまたカラクラ欲しい熱が再燃した.ほとんど実用にならないのに未だ中古価格が3万円ほどするこのコンピュータ.個人的にはアップルのデザインした製品の中で最高峰に位置する名機だと思う.……欲しい.

【ベーコン】.48時間近く室温放置してしまった.もうダメか…….
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2005/10/02

【対数増殖期の終わり】.幼年期の終わりへのオマージュとして.ひたすら外来遺伝子を翻訳し続けるある大腸菌クローンに生じた悲劇を描いた作品.……いや,そんな小説は存在しないのだけど,タイトルを思いついたので.

【CoQ】.ユビキノンといった方が僕の周囲では通りが良いように思う.ミトコンドリア呼吸鎖の構成要素で,エネルギー産生に必須.加齢にともなって存在量が減少するらしい.それを“経口摂取”することで“補給”することを目的としたサプリメントがブームだとか.アンチエイジング産業なんてものが少し前からもてはやされるようになっているけど,ユビキノンに限らずいわゆるサプリメントの形で市場にでているもののほとんどは眉唾物のように思う.サイエンスの裏付けがいかにもあるように表現されたこの種のものをみると,安易なアカウンタビリティというものに対する警戒感と,正しいそれに対する要求が厳然として存在するのだということを痛感させられる.
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2005/10/01

【ライフスタイル】.体には悪そうだけど,最近昼飯を抜くようにしている.もう食べるのにも飽きてきたし,昼に食事をすると眠くなるからだ.まあ,食べなくても眠くなるんだけど.昔,ホームズがらみで“食事をすると頭への血の巡りが悪くなるから考えることができなくなる”というような話を読んだ気がする.腹が減って苛つくことも多いけれども,もう少し,このフォーマットで生活しようと思う.
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【高い窓】と【ZOKU】を購入.いつから読み始められるのだろうか…….

【9月】が終わって,10月がはじまる.これから約60日でこの先の予定が決まる.どうなることやら.
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2005/09/27

【日曜日よりの使者】を誰かがカラオケで歌っている声が聞こえた.帰り道,いつものマーケットの駐車場にて.なにか,邦画感あると思った.“このままどこか遠く連れて行ってくれないか”

【理性はどうしたって綱渡りです】.3ページくらい読んだ.ことあるごとに思うのだけれども,“God”という概念は日本人には体感しにくい.そういう概念自体は理解できる.でも,その概念が支配する思考というものが理解しにくい.日本におけるキリスト教的な共通認識っていうのは何になるんだろう.まあ,文化には対応するものが無いこともあるから理解しにくいのは仕方ないのかもしれないけど.
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2005/09/26

【大いなる眠り】をやっと読了.非常に読みづらかった.なんでこの作品だけ訳者が違うんだろう.“モチ”って,太宰の著作くらいでしか読んだこと無かった.あと,“うふう”というのはどういう単語の訳なんだろうか.順当に“Uh huh”なんだろうけど,この言葉がひっかかって序盤は進みが遅かった.ただ,一人称を私-僕と切り替えているところはほかの作品と同じで,そこは良かった.(というか,この訳者がはじめたのかもしれないけど).残るは「高い窓」のみ.
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2005/09/23

【佐川】.いつまで待たせるんだよ.もう12時間近く待ってるんですけど.仕事は進まないし.あーもうアマゾン使うのやめるしかないか…….
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【マニアック】と渋いは同義語だろうか.

行きつけの【うどん屋】に行こうかと思っていたのに行けなかった.だいたい僕が行きつけにしていた店は潰れていく.もしくは僕の近くから離れていく.何かを暗示しているようにも思えるけれども,まあ,そんな感じだ.で,うどんなのだけど,意外にも近くの駅前に2箇所もある.一方は少し高めで観光客向けのようなイメージ.もう一方は地味め.僕が行くことにしているのは後者であって,味というよりも雰囲気が好きで通っている.などとマニアックなことを書きながら,

飲食店の【雰囲気】というか空気感とでもいうようなものは割と重要だと思う.たとえば小汚い洋食屋はどうかという感じがするけど,きれいなラーメン屋というのもどうかと思う.また,個人的には洋食には煙草のニオイがつきものだと考えている.幼少時のインプリンティングなのだろう.どうも“遠い”煙草のニオイが食欲を誘う.(あくまで,“遠い”であって食事中の喫煙は厳禁だと思う.このことは僕が喫煙者になる前から感じていた)

それで【うどん】なわけだけど,その店は僕の中で“こうあるべきである”というイメージ通りのうどん屋なのだ.照明の暗さ,座席の質感,メニュー展開.すべてにおいて及第点だ.今のところ客足が途絶えている感じはしないので,大丈夫だとは思うけど,せめて僕が徳島にいる間は存続してほしい店だ.
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2005/09/22

【ポータブルオーディオプレイヤ】.僕は今のところ,貧者のiPODことshuffle,しかも512MBのユーザなのだけど,正直iTunesはどうかと思う.まず,重い.そしてスタイリッシュ感がありつつ,どことなくはずれている感ただようインタフェース(総合的にみてソニーのにおいがすると言わざるを得ない).まあ,いろいろ文句を言いつつも,メーカ製としては,そしてトータルなソリューションとしては最も自由度が高く,かつ完成度の高いシステムだとは思う.そんな中,nanoが発売(いつの話だよ).久々にモノとして単純に所有したいと思えるApple製品である.

【東京奇譚】.短編集.なかなかいい.これを読んでいると,アフターダークはちょっと前衛的すぎたように思われる.続編があるとかいう噂もあるので,完全な評価をここでするのは尚早かもしれないけど.
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2005/09/21

*

一夜明けて【opera自由化】.パネルの消し方がようやくわかって,やっと満足.やはりブックマークは右だと思う.とはいえこの状況でどうやって収益を確保するんだろう…….
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【τになるまで待って】.やれやれ.

【Opera】.完全無料化.うれしい反面,これは転落への階段のようにも思われる.
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2005/09/13

ううう.

【ソフトボール】.全くソフトではない.ハードだ.体中がつったように痛い.転がっていた消炎鎮痛剤を適用.それでも,つった後のような痛さ.

【徳島→札幌】.高い…….とりあえず往路のみチケットを確保.

【選挙】.人気投票かよ.前の戦争が始まったときってこんな感じだったのではないだろうか.まあ,ほかにまともな政党がなくて,消去法で自民を選んでいる人が多いのかもしれないけど.

【消去法】.どんなに不確かに思えても,可能性を排除していった後に残ったものが正解(大意).

【His last bow】.Wikipedia経由でやっと原文を読んでみた.くだんのせりふはそのまま訳せば“東からの風が吹いてきたね”となるようだ.ただ,イギリスの東から吹く風というと,偏西風ではないわけで,暖かな風ではないように思われる.そういうことで,僕の持っていた訳では“冷たい風”になっていたようだ.
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2005/09/09

あー

【台風】を口実に早退して,チャンドラーの残りを読んでいた.“湖中の女”.通読したせいか,しっかりとしたミステリとして受け止めることができた.ハードボイルドとくくられているけれども,やはりミステリなのだ.というより,チャンドラーの考える本質的なミステリが,一連のマーロウものであるということを後書きで読んだ.それによるとチャンドラーは“如是我聞”ライクなエッセイも書いていたようで,それも読んでみたいなどと思いながら寝た.

【投票】も既にすませた.初めての期日前投票.非常に簡単だった.11日は,くだらない行事を済ませたら,テレビにかじりつくことになりそうだ.

【北杜】.悪くない.

【アジアンタム】.瀕死.ていうか,もう再起不能だと思われる.
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2005/08/29

*

「君たちは、幸福だ。大勝利だ。そうして、もっと、もっと仕合せになれる。私は大きく腕組みして、それでも、やはりぶるぶる震えながら、こっそり力こぶいれていたのである。」(太宰治/新樹の言葉)

 前にも何かについて書いたとき,この文章を引用したように思う.ただ,この週末,再びそう思わされる出来事があった.

 世捨て人のような生活(この間,そう,実際に言われた.世捨て人のようだと)のなかで,だんだんと僕の中にあったものが変質していったせいだろうか.他者の幸福をある程度積極的に祝えるようになった(その時は口に出して言わなかったけれども,今に至るまでその気持ちは変わらない).

 まあ,そういった思考は少しずれているとも思うし,未だに“容認できない他者”の幸せについては当然そんな感情をもつことはできない.

 研究とは可能性を削ぎ落としつつ能力を高めていく作業だという.僕がその領域に達することができているとはとうてい思えない.でも,そちらの方向に進み始めているのは間違いない.

(ここまで書いて,同じ文脈で,同じ結論を以前にも導いていたような気がしてきた.……まあ,いいか)

 先にあるのは,誰かに祝ってもらえるような幸福なのだろうか.それとも山奥で霞を食べながら生きる生活だろうか.おそらく,成功などできない.まだ,霞が主食の生活の方が近いだろう.でも,それも悪くない.最近は,そう思う.

2005/08/25

*lipids on the wall

・いろいろあったけど,文章に書き起こす気力が無い…….

・高嶋哲夫「M8」読了.エンタテイメントしていてよかった.こういった感覚は久々のような気がする.ただ,人ごとじゃないんだよなぁ……地震.突っ張り棒でも買おうかと思った(けど買ってない).

・次はチャンドラーの残りに取りかかる予定.

・投票日にソフトボール大会がある.最悪のタイミングで設定してくるところに,“本当は誰もやりたいと思っていない”という事実が見え隠れする.「声なき声は聞こえない」「声の大きい者の意見がとおる」「悪法もまた法なり」

・意見調整なんて出来るはずがない.

2005/08/15

ヤワになっている

何も考えない時間が必要だと思う.

 「遮光」読了.ひどく単純なプロットだけど,人をいやな気分にさせることについていえば一級品だと思う.こういう話がウケるのだろうか.某氏の言っていた「小説の役割」ということを考えると,なんだかなぁ,と思う.まあ,嫌いじゃないけど.

 「ラッシュライフ」も読了.ライトだなという印象.でも悪くない.いくつか謎というか,回収されていない伏線があるように思った.ひょっとすると別の作品で回収されることになるのかもしれないけど.

 ささいなことに腹が立つ.たとえば,夏祭りのために「臨時」バスがでていることに.たとえば,レジ係の態度に.たとえば,趣味の悪いCMに.たとえば,夜もなきやまないセミの声に.

 だからといって,なにかをするわけではない.ヤワになっている.というより,はじめからヤワだから,ささいなことに腹が立つのか.

2005/08/08

*さて.

どうなることやら…….とりあえず9.11は帰省して投票の方向で調整中.

 今の内閣悪くないと思っていたんだけどなぁ.特に外務関連が.町村君がいいのか,ブレーンが変わったのか,かなりまともな外交姿勢になっているように思う.田中君の頃を考えると隔世の感がある.まだそんなに経ってないのに.

 しかし,森君のあの発言.やはりブラフだったのか(さんざん指摘されてたけど).

2005/08/07

あー

正直サイトのメンテナンスが面倒になってきた.どこかに使い勝手のいい,しかもフリーなブログサービスが転がっていないものだろうか.

 研究室に出かけたついでに本を仕入れてきた.
・「蠅の王」ウイリアム・ゴールディング
・「ラッシュライフ」伊坂幸太郎

 いつ頃「読了」になるのやら…….

2005/08/01

遠雷

 冷たい風だけではなく,遠い雷の音も聞こえてきた.

・サマーワの問題をテレビで少し見た.個々の人間の価値観は,ある程度は文化によって規定されるものだと思っていたのだけれども,先日ムスリムの方に接する機会があって考えは変わった.まあ,それ以前からも,特定の文化圏(多くは国の単位)に属する人間が特定のベクトルの思考をしているわけではないとは思っていた.ただ,彼らの話すことや,態度から,メディアが伝える情報とは異なるものを感じた.イラクの問題も,隣国の問題も“たいていの場合集団は均一ではない”ということを念頭に置いておかなくてはならない.声の大きい者の声だけを聞いていては本質を理解することはできない.

・それと直接関係があるのではないけれど,“声の大きい者”にならなくてはならないと言われた.

・チャンドラーの「さらば愛しき女よ」を読了.

・うまい酒とは一人で飲む酒なのだと思った.

・仕事がらみで,クローズドなブログを構築,もしくはレンタルしたい.こういったものにもある程度は需要があるようで,ぽつぽつと情報はある.ただ,有料のものはちょっとなぁ…….自分でやるしかないのか.

・つかれた.

2005/07/25

“もうつかれただれかたすけてよ”

 恥をまき散らして生きるしかないらしい.

 そんなふうにいつもポジティヴでいられるわけない.

2005/07/21

 我々にはもう自由などない.

2005/07/18

“先の知れた未来”

・本当に“冷たい風が吹いてきた”ように思う.
 この風が吹き終わる頃,僕はここにいることができるだろうか.

・この週末,本当にいろいろなことがあった.
 忘れたいことを,もう忘れたと確信していたことを,無理矢理思い出させられた.その一瞬のできごとを,今も少し引きずっている.

・W山氏と久しぶりに酒を飲んだ.

・Mr.Children「四次元」をついに購入.and I love you のPVとしてはカップヌードルのCMの方が出来がいいのではないかと思った.まあ,あれはものすごく赤いイメージをうけるし,一発芸という感もあるけど.曲自体に関しては文句なし.

・この間蔦屋のカードが失効したので,映画でも見ようと思ってもどうしようもない.音楽も聴けない.

・コンピュータ用のスピーカが欲しい.ヘッドホンは確実に僕の耳を悪くしている.
 ただ,あまり部屋で音楽を聴く機会は無いんだけれども.

・白石一文「私という運命について」読了.主人公が女性というのは,初めてではないだろうか.主張していることは白石の場合いつも同じ.ただ,それは新規性がないということではない.切り口は毎回新鮮だ.それに,主張が毎回ふらふらするという一貫性のなさのようなものは,僕には受け入れがたい.誰もが普遍的に抱えている(べき)テーマに対する新たな着眼点を得るために,僕は白石の著作を読むのかもしれない.

・伊坂幸太郎「死神の精度」読了.悪くはない.

・森博嗣「ダウンツヘヴン」読了.うーん…….まあ,満足はしているけど.

・今日はカレーを作る予定.材料を買うついでに次に読む本を買ってこよう.

2005/07/04

ワトソン君ではなく,僕にとっては“ワトスン君”の方が収まりがいい.

 それは,初めて読んだ訳のせいだと思う.たしか偕成社の子供向けシリーズだった.僕が人生で最もよく読み返したシリーズだろう.

 英語版も読んでみたい.「最後の挨拶」だけでもいいから.

 ……青空文庫的なものがあればいいんだけれど.

・これから読む予定の本
 「死神の精度」伊坂幸太郎
 「ダウン・ツ・ヘヴン」森博嗣
 「半島を出よ」村上龍

2005/07/03

ワトソン君,冷たい風が吹いてきたね(2).

 話は飛ぶ.最近,本当につい最近気にかかりはじめたことだ.

 今僕が所属している研究室が入っている建物の周囲に変な人間が出没している.いや,変な人間ではないのかもしれないけれども,少なくとも,怪しい雰囲気をもった二人連れがいるのだ.

 僕は喫煙者で,喫煙者は社会の疎まれ者なわけで,さらには実際疎まれるべき存在なわけで,建物の外の,しかもできるだけ人がいない場所で煙草を吸わなければならない.もちろん夜中が近づけば,建物の周囲にも人はいなくなる.そういう頃になると,どうも闇の中で動いているものに目がいってしまう.

 はじめは警備会社の担当者だと思った.だけれども,彼らは制服を着ていなかった.とはいえ,僕が彼らを警備会社関係者だと思ったのには理由がある.彼らは全く同じ格好をしていたのだ.よくある色のオックスフォードシャツにブルージーン.ご丁寧にもタックインしている.

 向こうと視線を合わせないようにしながら観察していると,となりの学部の建物に裏口から入ろうとして,それはできず(既に施錠されている時間だ),次は非常階段のあたりをうろついている.そこから上に登っていくのかと思うと,今度は建物の裏側へ回っていった.

 そのくらいで僕は煙草を吸い終わったので,特に何も考えずにセンターに戻った.ただ,研究室に向かいながら,“建物の裏側には何かの記念碑か慰霊塔のようなものしかない”ということに思い至った.とはいえ,しばらく経つと雑事にまぎれて,このことは忘れてしまったいた.

 それが,今日,部屋に帰ろうとして自転車置き場に向かっている途中に,また彼らに出会ってしまった.

 前回と全く同じ格好,同じ場所,同じ行動.

 しかも今回は目をそらす暇はなく,彼らは何度も僕の方を振り向きながら建物の裏へと向かっていく.

 彼らは誰なのだろう.そして,建物の裏には何があるのだろうか.

ワトソン君,冷たい風が吹いてきたね.

 マイクロアレイをめぐる冒険もようやく終わりに近づいてきた.いや,そう思った時点が僕という人間の限界ということなのかもしれない.“あきらめたら試合終了だよ”

 そのせいなのかどうなのかはわからないけれども,久しぶりに飲んだ酒が非常にうまかった.さらにそのせいなのかどうかはわからないけれども,眠れない.さっきまで横になっていたのに,眠れない.眠りたいはずなのに,眠れない.

 ここのところ,コンピュータのディスプレイと向かい合ってばかりいた.やっていたのは,主に文章の組み替えと作図だ.

 文章に関して.文章を書くということについて,僕はある程度自信をもっていたし,自分なりのスタイルとでもいうべきものがあるように思っていた.でも,何度かここにも書いたように,“本当にわかりやすい文章を書くこと”はできていなかった.そのことを研究室での仕事の中で学んだ.日本語をしゃべることができる人間は,だいたいそこそこの文章を書けるものだ,という論旨の小論を読む機会があって,なるほど,と思った.僕の書いていた文章というのは,“そこそこの文章”のレベルには達していたとしても,そこまでであって,決してわかりやすい文章ではなかったのだと気づいた.

 また,自分が理解した物事を他人に伝えることも非常に難しい.特に文章だけでそれをやってみろといわれると,さらに難しくなる.そのためには,自分を客観視する能力が重要であると思われる.厳密な意味での“客観”などというものはない.それでも,一般的にいわれている“客観視”という能力を限界まで高めることで,ある程度のことはできるようになるだろう.それをできるようにならなければならないと思う.

 話は飛ぶ.最近,本当につい最近気にかかりはじめたことだ.

2005/06/28

終戦のローレライ.

を読んだ.いつもの福井節だなぁ,とは思うものの,嫌いではない.だから読んでいる.最後のあたりで,例のサイコロがでてくるのかと思ったけど,なにかぼやかされていた感.

・潜水艦ものというと,“不思議の海のナディア”を思い出す.

・やっとセミナーも終盤だけど,今週末には第3のセミナーが控えている.……第3の選択.

・ぼろぼろの週末ながら,CDを2枚ほど購入.このくらいしか楽しみがない.

・さて,次は何を読もうか…….

2005/06/16

あー

・マイクロアレイのデータばっかり追っていた.ディスプレイばかり眺めていると,それはそれでつらい.実験がしたい.

・研究室の共有スペースの再構成を夜中にやった.っていうか,さっきまでやっていた.つかれたけど,かなりいい感じになったように思われる.

・明日ノザンのオートラ終了予定.

・アジアンタムブルーは続いているけど,新しい芽が出てきているのを見つけた.

・うまいものが食いたい.

・パールの勉強を早急にしたい.すべきである.

・O田氏がブログを開設.ウチもはやくブログにしたい.……ブログの定義ってなんだろう.

・(終戦のローレライにはまだ手をつけてないのに)θは遊んでくれたよを読了.これって,はじめのシリーズと何が違うんだろう.まあ,いいけど.

2005/06/09

アジアンタムブルー

アジアンタムを育てていたのだけれども,GenMAPPに夢中になっていたせいで,ついに枯らしてしまいそうだ.

 一応蘇生を試みるつもりだけど,その時間さえままならない状況…….

2005/06/06

今週は一冊も本が読めなかった.

ただ,いろいろ考えさせられることは,あった.

2005/05/30

だらだら.

 一冊の本を読み終わり,次に読む本が決まっているとき,それほど悪い気はしない.もちろん,次に何を読むか考えるのも悪くない.

 一冊本を読むのにかなり時間をかけるようになった.ここ最近で,一日で読み切ったのは……「センセイの鞄」くらいだろうか.その後,「脳と魂」と並行して「長いお別れ」を読んでいた.

 先に不満足感とともに「脳と魂」を読み終わり,「長いお別れ」に本気で取りかかったのが先週末くらいだったろうか.

 そして,先ほどやっと読了.「プレイバック」よりも好きかもしれない.タイトルの意味も明確だし,それをはじめから明示しないところもいい.ただ,「プレイバック」は「長いお別れ」のプレイバックであるという指摘を「プレイバック」の解説で読んだ気がするので,もう一回「プレイバック」を読み返してみてもいいかもしれない.(読みにくい文章だ……)

 それでも,一応今週は「終戦のローレライ」に取りかかる予定.

2005/05/23

通り過ぎていく.

 いろんなことがあるのだけれども,どんなことも通り過ぎていく.

“ただ一さいは過ぎていきます”

 もう少しだけ,時間が欲しい.

2005/05/12

週末セミナー

 父からメール.
http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html
を知っているかとのこと.

……僕はたぶん最後の8人だろう.

>さよならさよなら
>ぼくたちはきえます
>せけんからきえます
>このつらいよのなかからきえます

 以前,「研究とは可能性をそぎ落としつつ能力を高めていく作業である」ということを聞いて.ここに書いたように思う.上のサイトでは,研究者には自殺者が多いということを主題にしていると思うのだけれども,可能性をそぎ落としていくことが研究であるのであれば,その話は真実かもしれない.

 白石一文の「一瞬の光」の感想のところで書いたように,生きていく上で最後まで残っていた光が消えたとき,人は人生における希望を失うという.そのとき,一番近くにある非常口が死への逃避だと思う.この世が“つらいよのなか”であるのは間違いない.最後の光が消えたとき,そこに残るものを考えれば,その非常口に手をかけてしまうことは仕方のないことだろう.

 僕はいつまで光を追い続けることができるだろうか.そして,僕はいつまで生きることができるだろうか.

2005/05/11

あー

 本当に僕は多くのものを失ってしまったのだと思った.

2005/05/06

不具合が多い.

・早めにブログ形式にして再起動かけたい.

・時間ねぇー

一応実家に帰ってきた.

・ウサギを追ったことも,小鮒を釣ったこともないけれども,実家周辺には山は売るほどあるし,わりと汚なめの川もある.そういう風景を見ていると,ああ,こういうところに将来住みたいなぁ,などと思った.帰巣本能か.

・O田氏邸の近くにモスができていた.

・O田氏と酒を飲みに行った.というか,飲んだのは僕だけなんだけど.

・プラネテスを大人買い.これはロシア語だろうか.ストーリーは非常によかった.割と一話完結気味なところも好み.テーマについては追々書くと思う.絵柄がゆうきまさみに似ていると,これを書きながら思った.

・特に欲しい本は無かったのだけど,チャンドラーの「The Long Goodbye」を購入.悪くない,と私は思った.

・パールの勉強がしたい.

・セミナーが進まない.

・明日はシーケンシング.

2005/05/01

今夜,すべてのラボで

 忘れないように,何度でも書いておこう.
 むかついたとき,何度でも思い出そう.
 そう,思った.

>凡人は
>仕事すべし
>作業すべし
>さもなくば,不明である.

 願わくば,“雨のち晴れ”を.

Pubmedがホームページ.

“ただ,ただ,明日へとパドリング”
(PADDLE/Mr.Children)

2005/04/24

ついに「山崎」をあけてしまった.

 うまい.たしかにこれはストレートで飲むべきだと思う.

 早く贈り物ではなく,自分の金でこういううまい酒を飲めるようになりたいものだ.

 一応仕事を持ち帰ってきたのだけど,今日はもういいか…….たまにはこんな休日があってもいいですよね>先生.

・今週読む予定の本
 「今夜すべてのバーで」中島らも
 「センセイの鞄」川上弘美

 
サンクスで定期販売になった【ギネス】がうまい.週末の唯一の楽しみ.

【カンバセイションピース】をだらだら読んでいる.

今期は【富豪刑事】を見ようと思っていたのだけど,ショボいCGに嫌気がさした上に録画が途中で切れていたので見るのをやめた.

【自転車】をやっと直してきた.こんなに乗り心地のいいものだったのかと思った.これで懸案事項がひとつ片づいたので,次は歯医者に行きたい.
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うーん…….

2005/04/20

“私たちは誰もひとりじゃない”?

 いや,ひとりだろう.いつまでも.

 我々はいつも間違いを犯す.それが悪いことだと判っていながらやってしまうこともある.もうこんな間違いをしない,と考えていても,何回も同じミスをしてしまうことがある.

 もちろん,そうでない人間もいる.はじめからうまくいく人間もいるし,そうでない人間もいるということだ.それはつまり,この世は平等なんかじゃないという当たり前のことを示しているだけだ.

 それでは,仮に自分が“はじめからうまくいく人間”であったとして,そうでない人間をさげすんだり,批判したりすることは正しいことだろうか.本当に正しいこともまた,この世の中にはないとしても,いわゆる社会一般のコンセンサスが得られている,いわば“総意”とでもいうべきもの(これすらマスコミがつくっているという指摘/考え方もあるけど)にてらして“正しい”のだろうか.

 僕は正しくないと考える.

 国際関係に当てはめて考えれば,少なくとも現在の社会(いわゆるアメリカナイズされた正義が支配する社会)の中では“正しくない”とされている行為を行っていない/行ってこなかった国はそう多くないように思う.

 であるならば,某国にはいい加減にしてほしい.自分の頭で考えることをすれば,自ずと答えは見えてこないだろうか.身内びいきがあるのは仕方ない.それでも,ここのところの反応は度を過ぎているように思われる.

 今の状況は,かつて12歳の子供であると評された日本という国が,またひとつ年齢を重ねようとしている段階であると感じる.仮にも“大国”を自認する国家であるなら,ある程度寛容な目で子供を見つめるべきではないか.

 これは自己正当化だろうか.

2005/04/19

*

・極東3国問題.まあ,3国というのは赤いところと,その従者が2つなんだけど,どれも同じ穴の狢という感じがする.まあ,独裁国家の件については,現在進行形で犯罪者国家なわけだから,多少仕方ないだろうとも思えるけど,残りの2つについても,“いやそれはおかしいだろう”と素人が即答できるような対応・状況が多すぎる.

・以前この件について,某国は“こどもな国”である,という表現をした.でも,赤いところに関しては,もっとしたたかなように思える.“明らかに正しくないことを,真顔で正しいといえる”,そういうことはなかなかこどもにはできないものだ.悪い意味での宗教や,洗脳(これ,赤いところでつくられた言葉らしい)といったニオイを感じる.しかし,おそらくは(文科大臣がコメントしているように)教育の問題が大きいのだろう.

(教育とは洗脳であるということと,“教育なんて行為は本来存在し得ないものである”という主張にそって書きたいのだけど,時間がないので,また)

・平原綾香の「odyssey」とaikoの「夢の中のまっすぐな道」を入手.いずれも,聴きたい曲は一曲だったのだけど(「jupiter」,「花風」,respectively),まあまあ満足.でも以前F原氏が言ってたように「jupiter」に関してはホルストの原曲が良いという要素が大きいという指摘は当たってるような気がする.

あー

・「半分の月がのぼる空」の既刊分を読んだ.久々にライトノベルを読んだけど,悪くない.テーマ的には割と凡庸といえるかもしれないけど,悪くない.

・健康診断,血圧が高い.

・デスクワーク.疲れてきた.研究室に入る前はインシリコな研究にあこがれていたのだけど,一度ウエットな系を体験してしまうと,その魅力からは逃れられない.まあ,ウエットばかりの系にとっても,ツールとして有用だから,勉強は続けていきたいとは思う.

2005/04/15

希望の奥,現実の果て.

 リーズンディペンデントに生きることもまた,難しい.

2005/04/12

Be fair.

 昔,ソニーバンクのウェブサイトには,“Be fair”という言葉が掲げてあった.いまでも,こと言葉はソニーバンクの基本理念として残っている.

 フェアであること.

 いつでもそうできるわけではないが,僕もそうありたいと思い,できる限りそうしているつもりだ.

 ただ,世の中にはそうでないことも多い.そういった場面に出くわしたとき,どうできるのかが,本当にフェアでいられるかどうかの試金石になるように思う.

 「ラストサムライ」を見て,まず感じたのは,常にフェアであることは非常に難しいことだということだ.明治維新当時,ドラスティックに日本史のパラダイムが転換していく/あるいは,させようとしている時代,フェアであろうとした人たちの物語が,この「ラストサムライ」であると思う.

 どんなことをしてでも,生き残ること,人より先んじること,そういったものも大切だと思うし,それを生きていく上での指針とする思考を否定するつもりはない.それでも,過去の(過去の,とくくってしまいたくないが)日本人はそれよりも上位に位置するポリシーを持って生きていたのではないだろうか.

(ラストサムライでは,そういった種類の日本人は明治維新によって駆逐されたといった描かれ方をしていたけど,僕は,そういった空気感というか,雰囲気は大戦の終わりくらいまで残っていたのではないかと思う.ただ,それが戦争の中で悪い方向に作用しなかったとはいえないけど)

 残念なのは,この映画が日本発ではないこと.

 いろいろ印象的なシーンも多く,非常にいい映画だった,

2005/04/10

「熱き探求の日々」,絶版なんだよなぁ…….

 M尾氏が蔦屋に毎週通ってるとのことだったので,DVDを借りてきてもらった.僕は引っ越して以来一度も蔦屋に行っていない.聴きたいCDもみたい映画もあるのだけど,昔の曲ばかり聴き,映画は日曜洋画劇場という生活だ.

(先週の洋画劇場は,……タイトルは忘れたけど,核戦争ものの話だった.無駄に熱いアナリストと,大胆な省略がおもしろかった)

 で,「バイオハザード2」(正確にはレジデント・イビル2か)と「ラストサムライ」を借りてもらったわけで,とりあえず昨日はその日のうちに帰ることができたので「バイオハザード」の方を見てみた.やはり,15インチディスプレイで見るのは辛いのだけど,まあまあおもしろかった.

 ある程度ゲームの流れを追いながら,新解釈を入れている点が評価できると思う.悪くない.ただ,クライマックスのあれはなぁ…….

 ということで,今晩は「ラストサムライ」.

2005/04/09

またしても,にんじんは消えてしまった訳で……

 ずいぶん時間が空いてしまったけれども,まだ生きている.

 例の無駄な時間が過ぎ去った後,また,前のように目の前にぶら下がったにんじん(S川センセが言うところの,“世界中で僕だけしか考えていない謎”)を必死に追いかけていた.でも,それはまたしても取り上げられてしまった.

 まあ,でも僕はもうプライドも何もない“犬”になろうと決めてしまったので,次のにんじんを目指して走り出す心づもりではいる.

 別のレーンを走る人達がうらやましくはあるし,正直今回のにんじんにはかなり思い入れがあったので,失恋したような気分になった.

 これまたずいぶん時間が空いてしまったけれども,「シンセミア」をやっと読了.こんなに時間をかけて本を読むのは久しぶりのように思う.

 システム的には「屍鬼」に似ている.だけれども,そこに描かれるのはぞっとするような現実だ.もちろん,フィクションなのだから,現実ではない.ただ,まるで“現実”かのようなフィクションなのだ.物事を主題にするのではなく,場所をフィックスして,描かれる物語という印象を強く受けた.

 もう一つ思ったのは,読みにくいなぁ,ということ.僕はたいていどんな小説でも,主要な登場人物に感情移入して読む.意識してそうしている訳ではないけれど,たいていそうなっている.「シンセミア」ではそれができなかった.あるいは,しづらかった.

 それは,おそらく一人として感情移入してもいいというような登場人物がいなかったせいだと思う.登場人物に善人がいないということではない.理解したり,自分を重ね合わせたいと思えなかったということだ.このことも,「シンセミア」の“現実”感を増しているように思う.

(現実には,感情移入したくなるような人間はあまりいない.たぶんそうだからこそ,人はみなフィクションを鑑賞するのだと思う)

2005/03/30

それから

 やはりこの世の中に本当に正しいことなんて無いんだと思った.

2005/03/28

“晩い春の憂鬱な空の下”

・追いコン
 幹事最終回.とはいえ,僕は準備期間の間サボタージュしていたので,割と蚊帳の外.終了後にK幡さんが言っていたように,ここ数年なかったほどの大混乱だった.しかし,もう少しリハビリしないと,人とコミュニケートするのは難しい.
 K本さんと久しぶりに会話.もう少し実験系の話をしたかったのだけれども,そうもいかない.まあ,自分でなんとかしないといけないということか.

・翌日
 その日は3次会をさぼって帰宅.さすがに3日連続飲み会は疲れる.というより年をとったということか.以前のように酒を飲んでもテンションが変化するということがなくなったようにも思う.
 で,10時くらいに起床.シャワーを使ってから研究室へ.COS7はインキュベータの中で割と元気そうだった.増殖因子無くても増えてる気がする.washが不十分か?
 まあ,とりあえず予定通りサンプルを回収して,T内さんに聞いておいた通りの手順でアセトン沈殿.……微妙.フェノールレッドのせいか,変な色だ.
 その後ゲルを張って,片づけをして,ノートを書いていたらI上さんがやってきた.明日こちらを離れるとのこと.

 リハビリをかねて,割と大きなマーケット経由で帰宅.しかし,人が多すぎる.引きこもり予備軍にはきつい.

・シンセミア
 だいぶ進んだけど,おもしろいのか判断がつかない.ただ,「グランドフィナーレ」につながるバックグラウンドは見えてきた.

・その他
 ハーフライフ2が割と気になる.
 逆転裁判3をやる時間を作りたい.

2005/03/21

さて

 久々に本を読んだのでメモを.

・となり町戦争/三崎亜記
 ある日突然“となり町”との“戦争”がはじまる.“僕”は,全く見えない戦争が気になりながらも,それまで通りの日々を送っていた.“戦争”が行われていることを示すのは町の広報誌に記された“戦死者”の文字のみ.ところが,“偵察業務従事者”の“任命書”が届き,“僕”は“戦争”に巻き込まれていく.
 ちょっと“単調である”とは思ったけれど,まずまずおもしろかった.あるいは,“見えない戦争”というものを表現するための単調さなのかもしれない.作者は本作で17回小説すばる新人賞を受賞している.

・脳と魂/養老孟司・玄侑宗久
 え?対談集?……いまのところ期待はずれ感が大きい.

・シンセミア/阿部和重
 これから読む予定.

2005/03/18

凡人は

凡人は
仕事すべし
作業すべし
さもなくば
不明である

2005/03/13

A farewell to pharmacists

「
僕はそんな闇の中に何度も手をのばしてみた.
指は何にも触れなかった.
その小さな光はいつも僕の指のほんの少し先にあった.
」
(ノルウェイの森/村上春樹)

2005/01/26

今いる場所は

 大学病院で

 今いる場所は天国でも地獄でもないから,真っ暗なんだ.

 という会話を耳にした.

2005/01/19

すぐ飽きた.

・新しくつくった語呂.

<H1遮断作用のみの薬物>
 遮断するプロのクロなジジいはシプロヘプタ人.
 (ちなみにシプロヘプタ人だけは5-HTも遮断する)

<アミノグリコシド系抗生剤>
 アア,ストレプトゲンタカナ?

<抗真菌薬>
 エルゴバンド(bind)はタムロするナイスター(あと,アムホテリシンB).

<シスプラチン・マイトマイシン>
 シスプラチンはG(2)Mの車で華僑が乗ってる.
 でも,(華僑つながりで)マイ華僑はG(1)Sの車.

<ドキソルビシン・ダウノルビシン>
 鋳型になってドキドキするから心疾患.
 ドキドキするのはダウ平均も同じ.

・パクった語呂

<ブレオマイシン>
 ブレいな一本差DNAは切断されて繊維になる(肺線維症).

--
 でも,語呂って微妙なニュアンスとか,その人の偏った知識とかを反映してることが多いから,あんまり汎用性ないと思った.(あと人のはむかつくから使いたくないし)

2005/01/11

すぐやる気なくなった.

“ACE阻害薬は厳重な減塩療法中の患者にも安全に投与できる”

 “厳重な減塩療法”の定義があいまいすぎる.よって本問題は不適切な出題と判断せざるを得ない.しかし“安全に投与できる”薬物などこの世には存在しない.よって“誤”.

↓正解

 “減塩療法”から一般的な降圧利尿薬の作用機序を想起.→R-A系が賦活化されている状況(高張尿阻止のための尿量増加に対する代償的反応ってこと?).→賦活化されている系の阻害による急激な尿量の増加.
→急激降圧作用が生じる.→安全ではないので“誤”.

 知るかそんなこと.医者が考えてろよそういうことは.処方権のない薬剤師が考えることじゃない.よって本問題は不適切な出題である.……以下ループ.

#ゼミ開始まであと1日.予定は大幅なディレイを生じている.

2005/01/06

“あきれるほど上を向け”……か.

 風呂でため息ばかりついていたら,少しやる気が出てきた.

2005/01/04

我々は想像することしかできない.そして,想像は多くの場合,誤っている.

 年末,O田氏からこういう話を聞いた.“人間は一人で生きていけるようになろうとしている”.いわゆるオートメイションだとかそういった方面の技術開発というものは,そのためのものだといえる.反語的にとらえれば,“人間は一人では生きていけない”ということになるけれども,それは本当のことであるように思われる.

 帰省の途中で,盛田隆二の「夜の果てまで」を読んだ.人生が狂っていく課程を描いた作品はいろいろとあって,そういうものを好んで読んだころもあった.この話もそのテーマに属するものであり,含まれている絶望は何かしら僕自身を動かすものがあるようにも感じた.とはいえ,昔に比べて心動かされるというようなものの大きさは小さくなってきたようにも思う.今,絶望と書いたものの,それは多くの読み手が感じるであろう,“想像の”絶望であって,“ストーリーの中で”生きている者が感じている絶望ではない.

 幸福を定量できないように,不幸もまた定量できない.

 であるからこそ,僕らは一人で生きていかなければならない.ただ,それはどうしても不可能なことであり,それ故に僕らは漠然とした不安感から逃れられないのではないだろうか.

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