2007/01/21

分子生物学の誕生(上/下)

 以前,著者の講演を聴いた.正直なところ予習していかなかったので,誰がどんな話をするのかもわからなかった.だけれども,途中で思い出した.ひょっとして今細胞工学で連載しているアレを書いている先生なのか……と.講演が終わって,すぐにマガジンラックのところにいった.そして,それが間違っていないことを確認した.後になって思った.“あの連載は単行本にならないんですか”と質問すればよかったと.
 で,その単行本.副題は“奇跡の年1953年”.話はワトソンとクリックが1953年に“発見”したDNAの二重らせん構造を巡る研究レースからはじまり,今世紀初頭のヒトゲノム解読にいたる生命科学の歴史をたどるというもの.著者の恩師であり,この1953年からはじまったモレキュラーバイオロジィという学問の大部分に携わってきたクルーグ博士の回顧録といってもいいかもしれない.純粋な趣味の本としても興味深いけれども,研究者というものはどうあるべきであるか,あるいは生命科学のはじまりにおいて第一線の研究者はどうあったのかという点でも読むところの多い本だった.
 特に印象に残るのが,上巻の最終章である“人生をかけた研究”.“冒険し挑戦する心を失ったとき,人は研究者であることをやめる.その長く辛い日々を乗り切るためには,一瞬で消えることない情熱を持ち,ブタを友として,前を見続けること”.“研究者は自らの評判や生活,何より人生をかけなければならない”.
 僕は何を目指すのだろうか,今は学位を取得することだけを考えている.Yザキさんは“それではだめだ”という.それは“おもしろくない”と.I田先生は“フィロソフィーを持て”と仰った.学位論文は単なるそれまでの論文の寄せ集めではだめであって,著者の哲学が感じられなければならないという.Ph.Dにはそれだけの重みが必要だということだろう.
 研究は,目的なのだろうか.それとも手段なのだろうか.“自らの評判や生活”のために,“セーフ・サイエンス”をやる者にとっては,それは手段でしかないだろう.そして,彼らの目標は,マネージャやフライングサイエンティストになることだろう(著者がイギリスを離れて日本で研究室をもつことになったとき,こうはなるなと告げられたという).
 僕は,今スタート地点に立つために毎日仕事をしている.途中経過やゴール地点は見えないけれど,すべてが終わったときにこう思えればいいかという目標はある.僕のいる分野の大家が(日本ではとっくに退官の年齢を過ぎて)いった言葉“生涯を研究にささげてきましたが,本当に楽しかった.これからも資金が続く限り研究をつづけていきたい”.

(ま,かなり厳しいかとは思いますが,やれるとこまでやってみることにする.“旗はおろさざるを得なくなるまでは掲げておけ”)

分子生物学の誕生 上
鈴木 理著
秀潤社 (2006.10)
通常2-3日以内に発送します。

2007/01/18

疲れると

……腰にくる.歳なのか.

2007/01/15

クレイマー,クレイマー

 もうずいぶん昔,学部学生だったころ,家族法の講義を受けていた.特に興味があったわけではなく,ただ,試験がノート持ち込み可だったので受講することにした.実際のところ講義そのものはあまりおもしろくはなかったけれど,講師(ていうか,たぶん他大学の教授だったと思う)のS井センセのキャラクタが好きだった.
 割と堅物で,卑怯なところを許さないという態度に,何か共感するところがあったんだと思う(まあ,専門が法律だったらどうしてもそうなるか).で,そういう講義の中で“是非見て頂きたい映画がある”ということで,「クレイマー,クレイマー」が紹介された.
 かなり古い映画で,これまたかなり昔,父親が夜中に一人で見ていたのを覚えている.そのときはつまらなさそうだったので,スルーしたっきりレンタルすることもなく,テレビ放送に行き当たることもなかった.で,そのことがなんとなく頭の中に引っかかっていて,先週やっと録画することができた.
 借り物のDVDのことも頭をかすめつつ,午後から見ていた.非常に良かった.まず,ダスティンホフマンが若い.そして,コンピュータが一台もない広告代理店という時代背景.その時代に扱っているテーマが,子供の養育権問題.あるいは女性の自立というテーマ.あるいは,アメリカではとっくに社会問題化していたのかもしれないけど,いわゆる「恍惚の人」的な問題提起型の映画だったのだろうことは想像がつく.
 古い映画ではあるのだけれども,映像が美しい.「ノッティングヒル」並みに美しい.DVDが欲しいくらいだ.何回か繰り返される公園(あるいは街路)のシーンは圧巻……とは書かないが,その静かな存在感が置き換えがたい重要性を訴えかけてくる.
 それから,構成もきれいだった.ループするようになっているというか,シンメトリックというか,最後まで見ると“ああ,なるほど”と思わされる.

 ということで,DVDウエイティングリストに追加.

2007/01/14

飲んだ

寒い…….

2007/01/12

強気な発言には

・“強気な発言には必ずエクスキューズを用意しておくべき”.

・一人反省会を取り入れようと思った.

・欲しい.

2007/01/10

なんか既視感すると思ったらDELLか.

・Macworld2007キィノートより.appleの社名からコンピュータが消えるとのこと.個人的には除くべきではないと思うし,某レコード会社と折り合いはついてるんだろうか.ついこの間も揉めてたし.

・で,iPhone.初代iPod発表時とは隔世の感.あの誰もが生暖かく見守っていたiPodが,こう化けるとは.やはりジョブズは天才ということか.いろいろな分野でアップルが培ってたり,携帯業界の企業が高めてきたりした技術があって,それらをうまい具合にアセンブリしたのがiPhoneという印象.モノとして,“欲しい”と思わせる状況はさすが.ただ,当然のように日本では使えないし,仮に発売されたとしても爆発的に広まってしまったら僕は多分使わないだろうと思った.

・え?新しいコンピュータの発表は無しですか…….

・やっぱり僕が好きになった/好きなのは,(いわゆるソニー的な企業ではなく)コンピュータメーカとしての“アップルコンピュータ”なんんだけどなぁ…….

2007/01/07

雨が夜更けすぎに雪にかわった1月7日

・寒い…….

・そして眠い.

・問題山積.

2007/01/05

久々に仕事したら

とてつもなくつかれた.

・しかし,研究室を出て家路につくと疲れがとれてくるのはなんとかならないものか.これだけ元気があったらもう一仕事できたんではないか.という感じのことをいつも考える.たとえ徹夜明けの一時帰宅の場合であっても.

・あ,そうだった.白石センセ,とりあえずおめでとうございます.

2007/01/03

休んだ

・そして,読んだ.久々に時間を忘れて読んだ.「空の中」「海の底」「どれくらいの愛情」まで.

・次は「永遠のゼロ」に行くかどうするかというところで.

・そういうわけで,部屋の掃除は全く終わっていない.

・なんとかしないととか考えている内にこんな時間になってしまった.

・やれやれ.

・ということで,今年もよろしくお願いします.

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