前回ヨーロッパに出張した際には,関空から出発ということで早朝から高速バス利用というストレスフルな日程だったのだけれども,今回は常識的な時間に地元空港発というまともな日程.とはいえ,一週間近く空港の駐車場に車を置いておく訳にもいかないと考えて,タクシーにて空港入り.あまり何も考えていなかったのだけれども,このタクシー代が結構高くつくことに移動中に気づく.後で調べてみると,往復タクシー利用よりも空港に一週間駐車しっぱなしの方が安いことが判明.まあ,別にいいけど.
で,搭乗時刻までかなり余裕を残して空港着.チェックインカウンタの前で,同行するA先生を待った後,出発となった.よく考えると,徳島時代からJALばかり利用していたのでANAの便を使うのはかなり久しぶり.というか,たぶん羽田のANA側のターミナルに到着するのは初めてだったように思う.JALでもかなり僻地に到着していたように思うんだけれども,それ以上の長距離を歩かされてようやくバゲージクレームを発見.
スーツケースをピックアップした後,バスで成田に移動.一時間程度かかった上に,異様に厳重な警備の空港に到着.初成田なので,よく知らなかったけれどもバスで来た場合でも(一応)旅券の確認が徹底されている.普通車はふつうにトランクの中身も調べられていて,僕がこれまでに国内で行ったことがある場所の内で最も厳重に警備されている場所であるように感じた.まあ,主に空港反対派によるテロを警戒しているんだろうけれども,アクセスもよくないし国際線に関しても羽田を拡張する方向で考えていった方がいいんではないかなどと思った(これは帰国時により強く感じることとなる).
今回はエアカナダを利用するので早速カウンタまで行ってみるものの,チェックインまで数時間あり,ここで両替と食事を済ましてしまうことになった.前例からいってもほとんど現金は使わないと思われたものの,念のため5万円をカナダドルにしておく.食事後,普段あまり話をする機会のないA先生と世間話をしているうちに時間が迫ってきたので,カウンタへ移動.係員に自動チェックイン機に誘導されたので,A先生がチェックインするのを横目で確認しつつ,席を確保.成田-トロントについては何とか通路側を確保することができたので,トロントからの乗り継ぎ便は面倒になってそのまま確定.
出国審査も問題なく通過し,しばらく待機した後エアカナダのB777に搭乗.ほぼ満席だろうと思っていたら,A先生の隣は空席だったらしく,かなり楽だったとのこと.僕自身も中央の3列並びの端,かつ隣は二人組という状況だったので特に窮屈さは感じなかった.それと,以前のKLMの場合と比べてシートの間隔がかなり余裕をもったセッティングになっていて割と楽に足を組めるくらいだったこともよかった点.前回のヨーロッパ行きの際の教訓をふまえて,寝るために睡眠薬(市販のドリエル,余談だけど今回の購入時にドリエルのゾロみたいな薬もあることに初めて気づいた)とiPODとインナーイヤー型のイヤホン,IBS対策としてストッパ(結局これは使用せず),インフルと乾燥対策としてマスクを持ち込み.はじめの食事が終わった後,ドリエルを規定量服用するとしばらくして頭がくらくらする感覚があって,多少の努力は必要だったものの入眠することができた.結局微妙に目が覚めつつではあったものの,前回ほどのストレスを被ることなく十数時間のフライトを終えることができた.ちなみに映画は一切見なかった.機内食に関しては,あまりいい噂を目にしていなかったものの,普段からまともな食事をとっているわけではないのでそんなに不満はなし.そもそも,あんなに劣悪な環境の下では,どんなにいい食事をだされても環境によるマイナス点の方が大きくてきちんと評価なんてできないと思うんだけれども.あと,当然見ただけだけど,ファーストクラス的な席の快適性はあまり高くなさそうに感じた.
レスター・B・ピアソン国際空港(いわゆるトロント空港.しかしこんな名前にしてわかりづらくないんだろうか)に到着後,入国審査場へ.空港内を移動中,connectionとか書いてあって微妙に乗り継ぎ用みたいな場所があるんだけれども,ここはconnectionの横にアメリカ国旗がくっついていたことから考えると,アメリカへの乗り継ぎ用の窓口だったと思われる.カナダ国旗がくっついたconnectionの表示に従って進み,エスカレータを降りると予習通りwelcome to CANADAの表示のあるガラス張りの入り口があって,審査場へ入ることができた.前回のスキポール空港では日本並みに適当な審査しかなかったので,今回もそんなものかと考えていたら,前の人がかなりいろいろ聞かれている雰囲気だった.で,「どこから来たのか」「何しに来たのか」の定番質問からはじまり,「どこをまわるのか」「いくら持っているのか」「だれと来たのか」などとかなりしつこく聞かれた上,別室送りになった.ここでさらに,「宿泊するホテルの書類を見せろ」(日本語で書かれたものを渡してやったら,中国人か?などと言われたので即座に否定)「職業は」「一緒に来た人間(A先生)とはどうやって知り合ったのか」「観光というが何を見に来たのだ」(と,この質問でつまる.いや特に来たくて来たわけではないんで見所とかも調べてないんですけど,なんてことを言えるわけもなく,“言うべき理由は持ち合わせているんだけれども英語でうまく表現できない”という感じの演技をしていると,A先生の審査をしている審査官とごそごそ話をした上でスタンプを押してくれた).滞在期間は六ヶ月となっていたので,まあとりあえず普通に入国させてもいいと判断されたと思うんだけれども,よく考えてみると“職場の”“友人が”“男二人連れで”“各地を転々と”“観光する”なんてのは客観的にみて結構怪しかったのかもしれない.その後,税関でも引っかかり(これは審査の最初の段階で怪しい判定を受けた時点でスルー出来なくなったようだった),スーツケースを開けて審査されるような場所に行かされたのだけれども,ここでは適当に受け答えをしていたら,じゃあいいよ,ということになって数分で通過.国内線への移動通路でA先生を待つものの,なかなか出てこない.警備員にじろじろ見られながら連れを待っているんですよアピールをしばらく続けていると,ようやくA先生も解放.ちょうど乗り継ぎ便が数十分ディレイになっていたので多少余裕はあったものの,急ぎつつモントリオールへの国内線乗り継ぎ口へと向かった.