我々は時として,取り返しのつかないくらい他人を損なってしまうことがあると聞いた.今日,それは本当にその通りだとわかった.
そして,いつもの場合と同じように,やはり“一度損なわれてしまったものは,二度と元に戻ることはない”のだとも思う.
そういった場合,我々はどうするべきなのだろう.そんなことを考えている場合ではないのに,今,切実に答えが知りたい.
>でもそのときの僕にはわかっていなかったのだ.自分がいつか誰かを,とりかえしがつかないくらい深く傷つけるかもしれないということが.人間というのはある場合には,その人間が存在しているというだけで誰かを傷つけてしまうことになるのだ.
(国境の南,太陽の西 / 村上春樹)
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