2004/12/14

“なんてあっけないんだ.物事というものは”

 サンプルを冷凍庫にしまってしまうと,もう僕にやるべきことは無くなってしまった.現在所属している研究グループは,年末で事務的にも実質的にも解散ということになり,一昨日をもって,僕はS原先生の指揮下に入ることになった.それ自体は既に予測できていたことだし,はじめの方針が“実験を中止しよう”ということであることも,十分考えられることだった.

 そもそも,今僕が携わっている実験系については,展望がほとんど無いという状況で,一応細々とした確認実験を繰り返しながら(いや,そもそもそれ自体があまりうまくはいっていなかった),仮説を検証するためのアプリケーションを模索していた.

 とはいえ,僕程度の頭でなにか有効な手段を思いつくということなどできるはずもなく,そのうちに試行錯誤することもすべて無駄であるように思えてきて,実現しようもない案ばかり考えるだけになっていた.無駄であると思えるというより,実際に無駄であったことも数多く,誰にも報告していない試みの多くは“よかれと思ってやったことがすべて悪い方向の結果を導く”という結果になった.

 そして,今日からある程度合法的なサボタージュ期間に突入.糞みたいな問題集を使って糞みたいな知識を詰め込む日々が始まった.それも,一応“サボタージュ”なわけだから,陰に隠れてこそこそやらないといけない.なんで勉強するのに(本質的な意味でこれは勉強だとはいえないと思うけれども.どちらかというといやがらせのたぐいだ)隠れてやらないといけないんだ.大正時代かよ.

 一問たどるたびに(解くなんてことはできない),よけいなことを考えている.3時間机に向かって進んだのは7問程度だ.壮大な時間つぶし.実験をさぼってクロスワードでもやっているかのような気分だ.いや,クロスワードでもやっていた方がまだましだろう.時間さえかければやる気がなくても結果が得られる.

 そして,これは,やる気がなければ結果が得られない時間つぶしだ.もっとも,やる気があっても結果が得られない可能性もあるのだけれど(僕のような立場の場合50%の確率でうまくいかないらしい).

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