2009/10/31

WILL

なんだか,昔の輝きを失ってしまったような気がして,それほど積極的に読まなくなっていたんだけれども,「MOMENT」の続編ということで読んでみた本多孝好の新作.

 内容は「MOMENT」のカウンターパートとしてつくられているようで,“ある程度は”おもしろく読むことができた.一応タイトルに関わる謎かけ的なこともしてあるんだけれども,前作(だったっけ?)の「チェーンポイズン」ほど(これについてもそれほど優秀なトリックではなかったけれども)の大仕掛けではない.なるほど,とは思うけれども,それ以上に「MOMENT」と対になるはずの本作のタイトルに「WILL」などというセンスのない言葉を持ってこざるを得なくなることの動機付けにはならないように思う.

 「MOMENT」と比較して,いろいろと内容に文句をつけたい部分はあるのだけれども,僕はどんなストーリィも作品内できちんと収束させてほしいと思う人間なので,本作がつくられたこと自体は歓迎したいと思う.ただ,読了してから我慢できずに「MOMENT」を読み始めて本作のラストに矛盾を見つけてしまった.まあ,チェックミスというか忘れてただけなんだろうけれども,

“本作の二人は本当に「MOMENT」の二人なんだろうか”.

これこそが,本多の仕掛けたトリックであったとしたら,ちょっとぞっとするくらいに感心する.

WILLWILL

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MOMENTMOMENT

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