“そしてある朝,かつてあれほどまでに真剣で切実だった思いが,きれいに失われていることに僕は気づき,もう限界だと知ったとき,会社をやめた”
某所で,最高に鬱になるアニメーションのひとつとして挙げられていた「秒速5センチメートル」より.確かに,かなり迫ってくるものがある.ただのよくある話なんだろうけれども,それだけに,つらい.
僕もまた(まだ会社はやめていないけれども),生涯をかけるに値する,あるいは,それにおいてのみ生涯をかけることが認められると信じていたことに対して,背水の陣的に感じていたものが“きれいに失われていることに”ここ半年くらいかけて思い至った.“あの頃感じていた情熱はもうない”
例えば,今日は上司が出張なのでこんな時間に帰宅している.かつては決してしなかったし,嫌悪すらしていた行動なのに,こうしている.
とはいえ,誤った方向に可能性をつぶしていった人間(あるいは,はじめから可能性などなかったのかもしれない)に,なにか他にできることなどあるのだろうか.ここまでの選択が全て誤ったものであったように思う.そうでなければ,現実から目をそらし続けてきただけだ.
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